黒部市からクルマで30分ほどのところに、宇奈月(うなづき)温泉があります。宇奈月温泉には、当店の古くからのお客様である「宇奈月グランドホテル」様があり、社長から「鶴亀の大広間(300畳の多目的宴会場・上の3枚の写真)の畳を入れ替える時期だが、またすぐに同じように反ってしまうようじゃどうにもならん!解決してくれ」と言われたのです。それには切なる思いが感じられました。恵比寿畳はまさにこの社長の言葉が開発のきっかけなのです。
前々から問題のある宴会場用薄畳ではあったのですが、どうすれば以下にご案内する問題点を解決できるのか、全国の畳屋の悩みだったのです。しかし、普段の仕事もあり、新しい畳を開発するには時間がかかります。問題があることを充分に認識しながら畳を納めていたのも事実です。しかし、お客様の真剣な言葉を聞いて「なんとかしてあげたい」との気持ちが沸き上がり、開発に真剣に取り組むことができました。恵比寿畳の完成は、このお客様の願いがなければあり得なかったのです。

「従来品は、新品を入れても、すぐにそり返ってしまう」

縁のない弱い部分からそり上がっていく
畳敷きの宴会場/パーティー会場/ゲートボール場など用途に応じて畳の敷き込みや引き上げを日常的に行う、旅館などの大広間では、一般に、通常の畳よりも厚みを抑えた「薄畳」が使われてきました。厚みは芯材となる「畳床」で調整されますが、畳全体の強度や形状を保っているのは、この「畳床」。2人がかりで両端から持ち上げられ、敷き込みや引き上げをくり返されたり、人が踏み込む方向へ畳がずれて畳どうしが頻繁にぶつかり合ううちに、「1年たらずで舟のようにそり返り、畳表が切れたり畳床が折れて」しまいました。
「敷き込みに力が必要で、畳や床面をいためてしまう」
畳の敷き込みや引き上げは時間が勝負です。急げば急ぐほど邪魔になったのが、畳とじゅうたんの間に起きる摩擦でした。摩擦の抵抗が大きいほど作業は困難になり、「抵抗に負けじ」と人のほうにも力が入るため、畳に無理な力をかけてそりを助長させるだけでなく、床面の負担も大きくなり、絨毯の毛が抜けるなどの問題が起きていました。
「重いものをのせると、すぐへこんでしまう」
配膳車やカラオケの機械などをのせると、すぐにへこんで、新品への買い換えが早まってしまいました。
「縮んで寸法が狂い、畳どうしの間にすき間ができてしまう」
使っているうちに縦横両方向に畳床が縮み、畳どうしの間に見栄えの悪いすき間ができてしまいました。
←畳床の縮みによってできたすき間
「畳表替えできる回数が少なく、新品買い換えに出費がかさむ」
従来品が畳表替えに耐えられるのは2回が限界だったため、新品への買い換えに出費がかさみました。
「古くなった畳を廃棄する際に払う、処分料が高い」
従来品を廃棄する際に払う、高い「処分料」も悩みの種でした。
恵比寿畳のことで質問です!
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